ココナッツウォーター

化学

久々に会った母がめずらしくアクエリアスを飲んでいました。

最近足がつるようななり、友達にアクエリアスがいいよとおすすめされたとのこと。

つる原因は、「老化」だそうです。

アクエリアスのどの成分が足のつる症状を緩和しているのでしょうか?

アクエリアスは、電解質を補給する飲料水であり、主にナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの成分が含まれています。これらの電解質(イオン)は、身体において非常に重要な役割を果たしており、細胞内外の浸透圧の調節や、筋肉細胞や神経細胞の正常な機能に関与しています。

アクエリアスを飲むことで、電解質のバランスが整い、筋肉の収縮が正常になる可能性があります。

電解質は、水溶液中でイオン化して、電気を帯びる物質のことであり、例えば、食塩が水に溶けると、ナトリウムイオン(Na+)と塩素イオン(Cl-)に分離するように、イオン化された物質を指します。

電解質は体内でどのような反応をしているのでしょうか。

Na+ + H2O → NaOH + H+

K+ + H2O → KOH + H+

上記の反応式は、ナトリウムイオン、カリウムイオンのそれぞれが水と反応して、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)と水素イオン(H+)を生成する様子を表しています。水素イオンは、神経細胞や筋肉細胞の興奮や酸塩基平衡の調節などに重要な役割を果たしています。

Mg2+ + ATP → Mg-ATP + H+

また、マグネシウムイオンはアデノシン三リン酸(ATP)と反応して、マグネシウム-ATP錯体と水素イオン(H+)を生成します。マグネシウム-ATP錯体は、エネルギー代謝や細胞内の多くの酵素反応に必要な物質です。

アクエリアス以外に足がつる症状を緩和する飲み物はほかにどんなものがあるでしょうか。

思いつくのはポカリスエットです。ポカリスエットにも、アクエリアスと同様に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質が含まれています。

スポーツのシーンでよく飲みますよね。汗をかいた際の水分や電解質の補給に効果的です。

その他にも、ココナッツウォーターなども適しています。

ココナッツウォーターは、新鮮なココナッツから採取される天然の水で、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどの電解質を含んでいます。

また、ココナッツウォーターには天然の糖分やビタミン、ミネラルも含まれているため、スポーツドリンクや炭酸飲料に比べて健康的な選択肢とされています。

普段、ココナッツウォーターを飲むことがないですし、地元のスーパーで見かけた記憶もありません。

コーヒーをはじめ、世界中から輸入しためずらしい食材やこだわりのお菓子等を販売するお店、カルディではいくつかのメーカーのココナッツウォーターや、本物のココナッツの実を真空パックして販売しているようです。カルディなら地元にもあるので行って、購入してみました。

くせが強くて飲みにくいだろうかと心配していましたが、飲んでみると、スッと飲めて、アクエリアスのような強い甘みも感じず、健康のため、と思えば続けられそうです。母にも薦めています。

そもそも「足がつる」とはどのようなメカニズムなのでしょうか?

足がつる現象は、筋肉が緊張して収縮し、それが続くことで筋肉が硬直してしまうために起こると考えられています。足の筋肉は、脚や足首の関節を支えるために常に働いており、時には長時間同じ姿勢をとったり、過度に運動をしたりすることで疲労がたまり、筋肉が収縮して硬直してしまうことがあります。

また、年齢や病気、薬の副作用などによっても足がつることがあります。例えば、高齢者は筋肉や骨密度が低下し、血流も悪くなるため、つる現象が起こりやすくなります。また、糖尿病や腎臓病などの病気では、電解質バランスが崩れやすくなるため、足がつることがあります。

私も妊娠中に何度も足がつりました。普段はつることはありませんでしたが、特に妊娠期間に起こるのはどのような原因なのでしょうか。

妊娠中に足がつることが多いのは、妊娠に伴って体内のホルモンバランスや体重、血液量などが変化することが原因の一つと考えられています。妊娠中は、体内の血液量が増加するため、足の静脈にかかる負担が増加し、血行不良が起こりやすくなります。血行不良が起こると、足の筋肉に十分な酸素や栄養が行き渡らず、筋肉の緊張やつる現象が起こりやすくなります。

若い人や子供などでも、サッカーなどのスポーツのプレー中に足がつるときもありますよね。

スポーツ中には汗をかくことが多く、汗によって体内の水分が失われます。水分不足や電解質が失われ、筋肉や神経の機能が低下し、足がつりやすくなります。また、強い負荷をかけたり、長時間運動を続けたりすることにより、筋肉が疲れ、筋肉内のエネルギーが不足して、筋肉が収縮したまま硬直してしまうことがあります。

若いころ所属していたスポーツチームのコーチから、試合前に500ミリのスポーツドリンクを飲むように言われたことがあります。スポーツ前後には十分な水分補給をし、適度なストレッチやウォーミングアップを行うことで、足のつりを予防することができます。

運動前後のストレッチ、ウォーミングアップは必ず行いますが、足がつらないようにするために特に効果的なストレッチはどんなものがあるでしょうか。

ハムストリングスのストレッチ

 1. 片足を前に踏み出し、膝を曲げます。
2. 後ろ足は伸ばして、かかとを地面につけます。
3. 前の足を踏み込んだ状態で、かかとを床に近づけ、膝を伸ばします。
4. 10秒程度キープし、反対の足でも同様に行います。

片足鳩のポーズ

1. 右足を前方に曲げ、左足はまっすぐ後ろに伸ばします。
2. 左足を体の後ろで曲げて、肘に足先を引っ掛けます。
3. 頭の後ろで指を組み、胸を開きます。
4. そのままゆっくりと呼吸をします。
5. 足を変えて1〜4を繰り返します。

母の症状が少しでも緩和されることを願います。

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