◆進捗②◆

学習記録

◆進捗2◆

受講開始から4週間経過しました。

▽「岡野の化学」(32)まで視聴

当初の目標は1日に2~3本視聴することでしたが、「岡野の化学」で取り扱われている内容より、講座の内容が深いため、度々一旦視聴を停止しては、GoogleやChatGPT、「大学への橋渡し有機化学」を参考にし調査し理解するため時間がかかってしまいました。

ノートを見返してみると、当時は理解して書き込んだつもりでしたが、一見して何を意味しているのかすぐには理解できない箇所もあり、これが復習の必要性を感じさせるものでした。

▽内容の把握に苦労した部分

電子軌道について理解することにかなり時間がかかりました。わかりやすく解説してある記事でも理解しにくいときもありました。

原子核に近ければ近いほど、「エネルギーが大きくなり」と述べてあると思えば、「エネルギー準位は低くなる」と述べられており矛盾しているように思え、混乱してしまいました。

前者の「エネルギー」は静電引力(electrostatic force)のことであり、電子は原子核の中心にある陽子に引き寄せられる力(静電引力)が原子核に近いほど大きくなるため、電子自体のエネルギー準位は低くなり安定するということがわかりました。言い換えれば、原子核から遠い位置にある電子のエネルギー準位が高いということは、その電子がその位置を維持するためには、原子核に近い位置にある電子よりも多くの位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)が必要であるということを意味します。

このように疑問点がある場合は、ChatGPTに質問し、回答に出てきた言葉を確認しながらさらに質問することで確かな情報を得るようにしました。

▽Trados操作練習

Tradosの練習のために「J-plat-Pat」で「医薬品」と入力し、検索結果のトップに表示されたものを使用してみました。タイトルは「癌を治療するためのIRS/STAT3二重修飾因子と抗癌剤の組み合わせ(特開2023-062187)」。まず、Wordにコピペし、原文ファイルを作り、Tradosに取り込みます。購入したメモリも取り込み、翻訳作業を開始しました。

【請求項1】

  マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤および/または変異型B-Raf阻害剤と共に式(III)または式(IV)の構造によって表される化合物を含む、医薬品の組み合わせであって、

  前記MEK阻害剤は、トラメチニブ(GSK1120212)、セルメチニブ、ビニメチニブ(MEK162)、PD-325901、コビメチニブ、CI-1040及びPD035901からなる群より選択され、

  前記変異型B-Raf阻害剤は、ベムラフェニブ(PLX-4032)、PLX4720、ソラフェニブ(BAY43-9006)、及びダブラフェニブからなる群より選択され、

  化合物(III)および(IV)の構造は以下のように表される、組み合わせ:

まず使用されている用語の知識を深めるため、冒頭にある、「マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ」と「変異型B-Raf阻害剤」について調査を開始しました。ChatGPT, Google, イートモも使用しどのように使われているか検索してみました。

キナーゼとは酵素の一種で、主にりん酸化反応を触媒し、特定の化合物にりん酸基を転移します。特に、タンパク質をりん酸化するキナーゼはプロテインキナーゼと称され、タンパク質の翻訳後修飾に重要な役割を果たします。キナーゼの機能異常は、がんなどの疾患を引き起こす可能性があります。

マイトジェン は細胞分裂や増殖を促す物質で、細胞内のシグナル伝達経路を活性化させることで機能します。例えば、成長因子やサイトカインなどがマイトジェンの一種です。

BRAF(B-Rapidly Accelerated Fibrosarcoma)は、細胞増殖に関わるタンパク質のひとつで、変異が起こるとがん細胞の増殖につながります。

トラメチニブ、セルメチニブ、ビミニメチブ、コビメチニブ、ベムラフェニブ、ソラフェニブ、ダブラフェニブという医薬品名が続きます。これらはキナーゼ阻害剤と呼ばれるクラスに属しています。これらは特定のタンパク質キナーゼを阻害することで、がん細胞の成長と分裂を制御します。”nib”という接尾語は、これらの薬品がキナーゼ阻害剤であることを示しているようです。

特許明細書の独特の言い回しがすぐに思いつかず、とりあえずわかる範囲で自力翻訳をしてみました。

Claim 1.

Combinations of drugs containing compounds represented by structures of Formula (III) or Formula (IV) with Mitogen Activated Protein Kinase (MEK) Inhibitors and/or mutant B-Raf Inhibitors.

The MEK Inhibitors are selected from a group consisting of trametinib(GSK1120212), selumetinib, binimetinib(MEK162), PD-325901, cobimetinib, CI -1040 and PD035901.

The Mutant B-Raf Inhibitors are selected from a group consisting of vemurafenib(PLX-4032), PLX4720, sorafenib(BAY43-9006), and dabrafenib;

The structures of compound (III) and compound (IV) are represented as follows;

DeepL翻訳

[Claim 1.

  A pharmaceutical combination comprising a compound represented by the structure of Formula (III) or Formula (IV) together with a mitogen-activated protein kinase (MEK) inhibitor and/or a mutant B-Raf inhibitor,

  said MEK inhibitor is selected from the group consisting of trametinib (GSK1120212), selumetinib, binimetinib (MEK162), PD-325901, cobimetinib, CI-1040 and PD035901

  said mutant B-Raf inhibitor is selected from the group consisting of vemurafenib (PLX-4032), PLX4720, sorafenib (BAY43-9006), and dabrafenib,

  The structures of compounds (III) and (IV) are represented as follows, combination:

Chat GPT訳

The combination of a pharmaceutical composition containing a compound represented by the structure of formula (III) or formula (IV), together with a mitogen-activated protein kinase (MEK) inhibitor and/or a mutant B-Raf inhibitor, wherein:

The MEK inhibitor is selected from the group consisting of trametinib (GSK1120212), selumetinib, binimetinib (MEK162), PD-325901, cobimetinib, CI-1040, and PD-035901; and

The mutant B-Raf inhibitor is selected from the group consisting of vemurafenib (PLX-4032), PLX-4720, sorafenib (BAY43-9006), and dabrafenib; and

The structure of the compound (III) and (IV) is represented as follows:

Combination:

この特許明細書の原文が英語のようでしたが、Google Patentで検索ができず、とりあえずDeepLとChat GPTでの翻訳を参考に比較してみました。この2つの翻訳機能の正確性や信頼性については保証できるものではないことは承知しておりますが、今回は参考までに使用することにとどめています。

「drug」、「inhibitor」、「structure」などの名詞を複数形で訳出しましたが、DeepL、ChatGPT両方とも単数形で訳出しています。これらの名詞が可算名詞であることと、和文明細書に「医薬品の組み合わせ」「(2つの式)の構造」という表現が使われていることから、「医薬品」や「構造」が複数あると考え複数形に訳出しました。「阻害剤」については、一種類の阻害剤という意味でとらえれば、固有名詞と同様に考えて単数形にしたほうがいいかもしれません。このあたりがまだ未解決なのでさらに調べようと思います。日英翻訳をする場合は、原文が日本文の特許を選ぶべきでした。そして一番大事なのは、文法ではなくこの文書で扱われている内容を理解することです。ただの言葉の置換で終わってはいけません。

しかしながらこの作業を経験することで新たな知識を得られ、またTradosの操作にも徐々に慣れてきました。これからも練習の量を増やしていくつもりです。

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