英語の勉強法

英語学習

英語の勉強にはさまざまな方法がある。ライティング、リスニング、スピーキング、リーディングのうち、どれを向上させたいかにもよるが、今回は読み書き中心の学習が続いているときに取り入れたいシャドウイングと音読を紹介する。化学の学習に集中しているときは気づくと発声をしていないときもある。この二つのテクニックは良いリフレッシュ法にもなる。

シャドウイング

シャドウイングは、聴くと同時に話すことで、ネイティブスピーカーの発音、イントネーション、リズム、強弱などを模倣する練習法だ。

まず始めに、シャドウイングに適した教材を選ぼう。これは一般的には、自分のレベルに合った、ネイティブスピーカーの話すスピードで進行するオーディオ教材が適している。ニュース放送、ポッドキャスト、オーディオブックなど気に入ったものを選ぼう。

最近、講座の学習の合間、家事をしている間や移動時間に化学やメディカル関係のポッドキャストやYouTubeを聞いている。

いくつかご紹介しよう。

化学

“Professor Dave Explains”(YouTube) : 発音は聞き取りやすいし、これまで学習した内容の復習にもなる。

“Chemistry For Your Life”(Podcast) :化学者とそうでない素人の2人が日常生活の中の化学について話し合っている。

メディカル

“NEJM This Week”(Podcast) : ”The New England Journal of Medicine.” 世界で最も権威ある医学雑誌の一つとされており、臨床医学の全分野にわたる最新の研究結果を報告している。このポッドキャストでは、医学と医療の最新の課題について専門家が深く議論するほか、最新の臨床研究の結果やレビュー、エディトリアルなどが紹介される。

「聞き流し」も一定の効果はあるかもしれないが、できればその教材の内容を理解しておくことが重要だ。未知の単語や表現がある場合、それを調べて理解するために時間を割くと良い。私の場合、岡野の化学シリーズである程度学習したあと復習を兼ねて聞いたので、内容が頭に入りやすかった。

シャドウイングの実践

ネイティブスピーカーが話す内容をリアルタイムでまねてみよう。聞きながら、同時に声に出して話す。ポイントは聞こえたことを即座に声に出してみることだ。シャドウイングの際は、スクリプトを見ずにやろう。シャドウイングが終わったら、スクリプトを確認し、内容を理解しているかもう一度確認しよう。シャドウイングをする分量はあまり長すぎないほうが良い。練習を続けることで徐々に追いつくことができるし、発音やリズム感も改善できる。

時間に余裕があるときは、自分自身の声を録音して再生し、ネイティブスピーカーの音声と比較してみよう。これにより、自分がどのように改善すべきかを客観的に知ることができる。

シャドウイングは、聞くスキルと話すスキルを同時に鍛える非常に効果的な練習法だ。正確な発音やイントネーションを身につけるために、繰り返しの練習と自己評価ができるとなお良い。

音読

文章を声に出して読む練習法だ。

「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝先生もおすすめされている音読だ。

引用:

いま、暗誦文化は絶滅の危機に瀕している。かつては、暗誦文化は隆盛を誇っていた。小学校の授業においても、暗誦や朗誦の比重は低くなってきているように思われる。・・・・・・歴史のなかで吟味され生き抜いてきた名文、名文句を私たちのスタンダードとして選んだ。声に出して読み上げてみると、そのリズムやテンポのよさが身体に染み込んでくる。そして身体に活力を与える。それは、たとえしみじみしたものであっても、心の力につながってくる。

引用元:斉藤孝のホームページ

音読を始める前に、シャドウイングのステップと同様、自分のレベルに適した教材を選ぼう。シャドウイングで使った音声にスクリプトがついているならそれを使おう。何度もシャドウイングをした後なら、音声を聞かなくても発音やイントネーションが身についているのでわかるだろう。

音読の実践

文章をゆっくりと声に出して読もう。ポイントはシャドウイングで鍛えた正確な発音と自然なリズムを保つこと。そして、正しい強弱や抑揚をつけることも大切だ。同じ文章を何度も読み返そう。

シャドウイングと同様、自分自身の音読を録音して再生し、ネイティブスピーカーの音声と比較して改善点を探そう。

ポイント:音読の際は是非立ち上がって部屋を歩き回りながら実践しよう。座りっぱなしの時間が多いので、立ち上がって気分転換をしよう。

速記

音読の後、読んだ文章をできるだけ速く書いてみよう。音読によって読んだ内容を書き出すことで、その言語の構造や語彙をさらに深く理解できる。また聴覚と視覚だけでなく、筆記という運動を通じて情報を処理することで、記憶が強化されるだろう。書く練習をすることで、文法やスペルについての理解も深まる。

サイトトランスレーション

サイトトランスレーションは、見たままのテキストを別の言語に翻訳する練習法だ。シャドウイング、音読、速記、とここまでやってきたトレーニングの最終段階である。直訳ではなく、文の意味を理解した上で、その文を別の言語に翻訳しよう。意味がわかっていなかった場合などはここで再度確認しておこう。

まとめ

ここまで英語学習法であるシャドウイング、音読、速記、サイトトランスレーションについて解説してきた。どの方法も記憶の定着には非常に有効である。新たな学習法を取り入れることでリフレッシュできる効果もある。是非実践を!

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