ヨークについて

産業機械

産業機械の部品に「ヨーク(yoke)」というものがある。それについて、調べていたところ、様々な分野において様々な用途に使われていることがわかった。まず、自動車部品としてのヨーク(ジョイントパーツ)、航空機のコントロール装置としてのヨーク(操縦かん、コントロールコラム)、電気エンジニアリング(磁石ヨーク、磁気ヨーク)、農業における牛や馬の「くびき」、配管などについている締め具などである。

自動車部品としてのヨーク

自動車部品としてのヨークは、ユニバーサルジョイント(自在継手)の一部であり、角度の異なる部品間で動力を伝える役割を果たす。つまり、自動車では、エンジンから出力される動力を車軸やホイールに伝えるのである。

ユニバーサルジョイントは、異なる角度で接続されたシャフト間で、回転運動を伝達することができる。例えば、車両が走行中にサスペンションの動きに対応したり、エンジンとドライブシャフトの間の角度変化に対応する。

引用元:Weblio辞書

航空機のコントロール装置としてのヨーク

操縦桿またはコントロールカラムとも呼ばれ、飛行士が航空機を操作するためのハンドル(取っ手)のことである。ヨークは、ピッチ(上下の動き)とロール(翼端の上下動)を制御する。飛行士がヨークを前後に動かすことで飛行機の上昇と下降を、左右に動かすことで飛行機の傾きが変化する。

引用元:Wikipedia

電気エンジニアリング

電気エンジニアリングでは、ヨークは主に磁気回路の一部として使用される。特に、トランス(変圧器)やモーター、リレーなどの電磁デバイスでよく見られる。ヨークは、磁場のパスを形成し、磁気エネルギーの流れを向上させ、デバイスの効率を高める役割を果たす。通常、磁性材料(例えば鉄)で作られている。

*ヨーク(継鉄):磁気回路(磁束が流れる道)を制御する際に使用する鉄の事。                               一般的に磁性体(磁力を通す物)である事が必須で、アルミや銅などの非磁性体は適していません。

引用元:https://www.sagami-magnet.co.jp/explanation-magnet/magnets-yokes

農業における牛や馬の「くびき」

ヨークは古くから存在する道具で、主に牛や馬などの動物を連結し、耕作や運搬などの作業に使用される。ヨークは動物の首に装着され、一対またはそれ以上の動物が一緒に動き、同じ方向に力を引き出すことができるようにする。

配管などについている締め具

配管業界では、ヨークは主にフランジ接続の一部を形成する部品として使用される。ヨークは、フランジを固定し、密封性を確保するためにボルトとナットで締め付けられる。これにより、管同士がしっかりと接続され、漏れや緩みを防ぐことができる。

まとめ

産業機械の部品「ヨーク」について調査した。ヨークは、その名称が広範に用いられるにもかかわらず、使用する分野や目的によってその機能や形状が大きく異なることがわかった。

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