foundryのいろいろな意味

学習記録

翻訳学習中に出会った言葉「foundry」を取り上げる。

(※半導体産業について詳しい方にとってはつまらない内容かもしれませんのでご注意ください。)

foundryの意味

以下の文章はfoundryという言葉が使われている記事である。翻訳学習中に読んでいた記事とは異なるが、以下に使用例として紹介する。

As the semiconductor market is expected to grow by 17.3% in 2021 versus 10.8% in 2020, here’s an overview of the top global semiconductor foundry players in terms of market share based on 2021 estimates by TrendForce. A semiconductor foundry, commonly called a fab, refers to a factory where devices like Integrated Circuits (IC) are manufactured.

本文中に出てくる、”A semiconductor foundry”、日本語でもファウンドリと表記するのだが、「半導体製造工場」のことである。このあと”commonly called a fab”と続いている。ここで”fab”とは”fabrication factory”(製造工場)のことであり、半導体産業に関連した用語として日本語でもファブと呼ばれる。(Wikipedia)

foundryを辞書で調べると、「鋳造、鋳造所」(リーダーズプラス)などの意味が記載されている。オックスフォード英英辞典にも「a factory where metal or glass is melted and made into different shapes or objects」とある。

foundryの語源

foundryの語源は「溶かす、鋳造する」という意味のラテン語fundereだそうだ。(Online Etymology Dictionary)

1640年代から金属製品の鋳造工場を意味するようになったようだ。

fundereから派生した語としては

confuse、fusion、transfusionなどがある。

confuseはcom(一緒に)とfuse(溶かす)という言葉の組み合わせからなり、「混乱させる」という意味である。

Fusion は元々「熱による溶解」という意味から、20世紀以降は心理学、原子、ジャズに使用されるようになった。

transfusionは、「輸血」という意味があるのだが、これもtrans-(別の状態へ)とfundere(注ぐ)という組み合わせから、「一人の人間から別の人間への輸血」という意味で使われるようになった。

半導体産業におけるfoundry

日本語としての「ファウンドリ」を辞書検索してみた。大辞泉に、ファウンドリーとは「半導体集積回路の生産を専門に行う企業・工場。ファブ。ファウンドリーサービス」と定義されている。

またfabとlessを組み合わせたfabless(ファブレス)についても記載があり、その意味として「設備投資のかかる製造部門を持たず、製造は他社に任せて、ソフト開発・販売などで収益をあげること」と定義している。

ちなみに、半導体集積回路というのは、半導体物質を用いた集積回路のことで、IC、LSI、超LSIなどの総称である。ICはintegrated circuit(集積回路)、LSIはLarge-scale integration(大規模集積回路)。

foundryについて、ケンブリッジ英英辞典を検索したところ、ビジネス英語の欄に「a factory that produces microchips:(マイクロチップを生産する工場)」と定義されていた。

foundryは「鋳造所」や半導体産業における製造受託業者のことを指す言葉とは別に、OpenAIが提供している開発者向けのプラットフォーム「Foundry」としても使われているようだ。

まとめ

foundryという言葉から、「鋳造所」という意味以外に半導体産業におけるファウンドリーや、その語源から知識を増やすことができた。言葉は日々進化しているので、最新の記事にも目を通しながら、さらに知識を増やしていきたい。

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